digireka!では、デジタルマーケティング業界に特化した転職支援を実施しています。サイバーエージェントは、デジタルマーケティング業界、中でもインターネット広告専業代理店への転職を検討する際、選択肢の一つに必ず入るといっても過言ではない業界ナンバーワン企業です。今や世間にも広く知られる存在で、日本を代表する企業の一つです。今日は、サイバーエージェントへの転職を検討している方に向けて、「中途採用でサイバーエージェントへの転職を目指す人が知っておきたい項目についてまとめました。
- 0.1 サイバーエージェントの会社概要ついて知る
- 0.2 1.サイバーエージェントの社員数・平均年齢・男女比率
- 0.3 2.サイバーエージェントの事業内容
- 0.4 3.サイバーエージェントの本社
- 0.5 サイバーエージェントの業績について知る
- 0.6 1.4カ年業績推移(連結)
- 0.7 2.2017年の通期決算・2018年の見通し
- 0.8 3.2017年・2018年(見通し)の業績内訳
- 0.9 4.セグメント別業績
- 0.10 サイバーエージェントの評判・口コミについて知る
- 0.11 サイバーエージェントの中途採用について知る
- 0.12 1.サイバーエージェントの中途比率・勤続年数・退職率
- 0.13 2.サイバーエージェントの年収・人事制度・福利厚生
- 0.14 3.サイバーエージェントの中途採用求人
- 0.15 4.サイバーエージェントの中途採用面接において重要視される項目
- 0.16 5.サイバーエージェントの中途採用の難易度
- 0.17 まとめ
- 1 株式会社サイバーエージェントへの転職をご検討されている方へ向けて
サイバーエージェントの会社概要ついて知る
まずは、サイバーエージェントの会社概要について理解を深めていきましょう。
社名:株式会社サイバーエージェント
代表取締役社長:藤田 晋
設立:1998年3月18日
資本金:7,203百万円(2018年3月末現在)
事業内容:メディア事業・インターネット広告事業・ゲーム事業・投資育成事業
1.サイバーエージェントの社員数・平均年齢・男女比率
サイバーエージェントの社員数は、連結で4,902人・単独で1,513人です。
平均年齢は31.9歳で、構成比は20代42%・30代48%・40代以上10%となっています。
男女比は男性69%・女性31%で、女性管理職比率は19%と高比率です。
2.サイバーエージェントの事業内容
サイバーエージェントの事業内容は、メディア事業・インターネット広告事業・ゲーム事業・投資育成事業の4つで構成されています。
■メディア事業
次世代スマホ向けメディアであるAbemaTVを筆頭に、音楽ストリーミングサービスであるAWA、ブログサービスAmebaなど様々なメディアを運営しています。
・AbemaTV~約20チャンネルが無料で楽しめるインターネットテレビ局~
・FRESH LIVE~芸能人・有名人を中心としたライブ配信サービス~
・Ameba~国内最大規模のブログサービス「アメブロ」~
・タップル誕生~趣味でつながる恋活サービス~
・AWA~世界最大級の楽曲数を持つ定額音楽配信サービス~
■インターネット広告事業
国内TOPシェアのインターネット広告専業広告代理事業を展開しています。
子会社を多数保有し、アドテクや動画広告など、インターネット広告のほぼ全ての領域をオールインワンでカバーしています。
子会社代表例)
・CyberZ:アプリマーケティング特化のインターネット広告代理店
・マイクロアド:DSPを始めとするプロダクトベンダー
・CyberBull:動画広告特化のインターネット広告代理店
・CA ABEJA:広告クリエイティブ自動生成システム・小売向けAIプラットフォームの開発、販売を行うABEJAとの合弁会社
・CyberACE:地方の中小企業を中心顧客とするインターネット広告代理店
…etc
■ゲーム事業
Cygamesを代表とする子会社各社でスマホ向けゲームタイトルの企画・開発・提供を行っています。グランブルーファンタジーを筆頭とする主力タイトル7本、 他数十本のスマートフォン向けゲームを提供しています。
子会社代表例)
・Cygames
・サムザップ
・アプリボット…etc
代表タイトル例)
・グランブルーファンタジー
・シャドウバース
・戦国炎舞-KINZA-
・プリンセスコネクト!Re:Dive…etc
■投資育成事業
子会社のサイバーエージェント・ベンチャーズによるVC事業です。シード、アーリーステージの投資が中心です。過去に、
クラウドワークス、カヤック、アイスタイル、ロックオン、ミクシイ、レアジョブ、LiB、リーディーングマーク等への投資実績を持ちます。
3.サイバーエージェントの本社
まずは、サイバーエージェントの会社概要についてまとめました。
サイバーエージェントの本社は渋谷道玄坂のマークシティ内にあります。
2018年に、現在10箇所に分散する東京・渋谷のオフィスを2019年に2箇所のビルへ集約させることを発表しています。
「Abema Towers」にメディア事業、ゲーム事業、本社機能が入居し、「渋谷スクランブルスクエア」に広告事業が入居する予定です。

サイバーエージェントの業績について知る
サイバーエージェントの業績について、IR資料を基にまとめました。
1.4カ年業績推移(連結)

この4年で売り上げは2倍近く伸長しています。純利益の落ち込みが見られますが、これはAbemaTVに対する投資が影響しています。
2.2017年の通期決算・2018年の見通し
■2017年売上高

2013年から売上高が大きく伸長を続けています。スマートフォンシフトに大きく舵を切ったことが功を奏しています。
■2018年売上見通し

2018年の売上高は4200億円に達する見込みです。
3.2017年・2018年(見通し)の業績内訳

既存事業である広告・ゲーム領域ががかなり好調な事が分かります。引き続きこれらの既存事業の利益を先行投資(AbemaTV)していく意向です。
4.セグメント別業績
■インターネット広告事業

既存事業であるインターネット広告事業は大きく伸長しています。サイバーエージェントは市場トップシェアを誇りますが、インターネット広告市場成長率を上回る成長率です。スマートフォンフォン広告が大きく成長を牽引しています。注力領域はインフィード広告領域・動画広告で、動画広告は2018年の4半期決算でも大きな成長を見せています。
今後は、
・運用力強化による広告効果最大化
・ブランド広告を主とするナショナルクライアントの開拓・獲得
・動画広告の強化
を目指すと発表しています。
■ゲーム事業

通年で14.4%の成長を果たしています。主力タイトル群が牽引する形で、2018年4半期では過去最高売上げを記録しています。ブランド力強化のため、広告宣伝費を増やしたため、利益ベースでみると若干の減少がみられます。
今後は、
・継続的な新規タイトルのヒット
・既存タイトルの運用強化
・オリジナルIPに続き、他社IPの展開も注力
を目指すと発表しています。
■メディア事業

AbemaTVへの投資を続けている中ではありますが、タップル誕生等マッチングサービスが好調につき増収傾向を見せています。
注目のAbemaTVの状況ですが、利用者数は順調に伸長しています。2018年で3100万DLを突破しています。


2017年時点でMAUは1000万弱まで到達しており、2018年現在、1100万まで伸長しています。WAUは500万近くまで伸長しています。WAUは山を作りつつ、ベースアップを図っています。
決算が良い時期に次の柱の育てていくという方向性で、ゲーム事業・広告代理事業の収益が最も高い今、引き続きAbemaへの大型投資を継続していく意向です。
参照ならびに引用:株式会社サイバーエージェント「2017年通期決算発表」
サイバーエージェントの評判・口コミについて知る
誰もが知る大企業であるサイバーエージェントですが、実際社員からの評判はどうなっているのでしょうか。
エン・ジャパン社の口コミサービス「カイシャの評判」から一部参照、引用します。
仕事を通じた成長について
入社してすぐ、裁量の大きい仕事を任せてもらえるため、常に成長を感じることができます。定期的に、全社でテストもあるので、それに向けて勉強しランキングで表示される際に成長を感じることもあります。ネット広告大手なので、大きいクライアントで仕事を任せてもらえるため、ネット広告の知識もたくさんつき、能力面でも成長をつねに感じることができます。
年収・給与について
できる人にはそれ相応の収入が出ていると思います。ただ、眼の前の仕事だけではなく、会社にどれだけ貢献したのかも求められます。飲み会や勉強の参加率が高めの人はより評価されやすいです。
労働時間・勤務時間・残業について
多いです!職種や部署にもよるかと思いますが、月平均80~100時間はあります。ただ、その分の見返り(収入)は多いので、どこまでやりきるかを決めることが重要だと思います。
サイバーエージェントは愛社精神が強い人材が多く、会社への貢献を求められるため(当たり前ですが(笑))、成果は残すが周囲と連携出来ない人材は評価されにくいでしょう。やればやるだけ収入アップが見込めるため、成果に応じた報酬を得たい人にとっては最適な環境といえます。営業部門はハードワークで知られますが、土日等の休日はしっかり休みがあります。
評判スコア:78点
回答者の平均年収:561万円
回答者の平均勤務時間:10-11時間
となっています。
引用ならびに参照)エン・ジャパン株式会社「カイシャの評判」
サイバーエージェントの中途採用について知る
サイバーエージェントでは通年で多数のポジションにおいて募集を行っています。サイバーエージェントの中途採用についてまとめました。
1.サイバーエージェントの中途比率・勤続年数・退職率
サイバーエージェントの全社における中途入社者の比率は58%とななっています。創業以来新卒採用に力を入れていることで知られていますが、意外に中途入社者の比率も高い事が分かります。
勤続年数は
3年未満:39%
3~5年:16%
5~7年:19%
7~10年:9%
10年以上:17%
となっています。退職率は8.2%とインターネット業界の中では、低い退職率です。
2.サイバーエージェントの年収・人事制度・福利厚生
サイバーエージェントの年収は、総じて他のネット広告代理店やITベンチャー企業と比較した際に、高くなるでしょう。営業職の場合、提示年収でべらぼうに高い年収が提示されることは少なく、20代中盤~後半で400~600万円程度の提示となるでしょう、月間インセンティブもあるため、そこから成果を挙げていければ、年収アップが期待できます。
評価制度としては、
G職(マネジメント/競争)
P職(プロフェッショナル・専門)
C職(貢献)と計3つの職種評価が存在します。
メンバーの特性に合わせた評価軸で評価される仕組みです。
福利厚生に関しては、
・女性活躍促進制度 macalon
女性が出産・育児を経ても働き続けられる職場環境の向上を目指して8つの制度をパッケージ化した独自制度
・ENERGY(技術者向け支援制度)
勤務する技術者が常に自身の能力向上を図り、開発に集中することができる環境を提供するための制度。
技術者の活力を引き出す人事制度として7つの制度をパッケージ化しています。
・生産性向上施策 棚卸会議
「棚卸会議」とは個人や組織のパフォーマンスを上げるための取り組みで、年2回、各部署で全ての業務を明らかにして必要ない業務を棚卸し、業務圧縮を図っています。
・家賃補助制度 2駅ルール/どこでもルール
勤務しているオフィスの最寄駅から各線2駅圏内に住んでいる正社員に対し月3万円、
勤続年数が丸5年を経過した正社員に対してはどこに住んでいても月5万円の家賃補助を支給します。
・リフレッシュ休暇 休んでファイブ
心身のリフレッシュ、そしてさらなるチャレンジを目的に、入社3年目以上の正社員が毎年5日間の特別休暇を取得できます。
・健康促進施策
仕事に集中できるよう、健康維持のためインフルエンザ予防接種や婦人科検診費用を全額会社負担しているほか、
無料で月2回までマッサージが受けられるマッサージルームを社内に完備しています。
・月一面談
上司と部下のコミュニケーション機会を増やすため、月1回の面談を推奨しています。業務状況を月に1回共有することで、組織内のミスコミュニケーションを防ぎます。
・部署懇親会
月1回の部署懇親会を推奨し、1人あたり5,000円の懇親会費用を会社が負担しています。
・コミュニケーションカウンセリング
全社員のうち希望者を対象に、月に一度臨床心理士のカウンセラーとの面談の機会を設けています。相談内容は公私を問わず、多様なコミュニケーションの課題に対し解決への糸口を見つけていきます。プライバシーの保護のため、相談される内容について会社側は一切フィードバックを受けません。
・産業医面談
社員が健康で快適な環境のもと、能力を十分に発揮して仕事に取り組めるよう、専属産業医との面談を実施しています。
・退職金制度
業績連動型退職金制度。30歳から積立を開始し、40歳から受け取ることが可能です。 当社業績と連動し営業利益の一定率を配分します。
・サポ飯
社内で様々な種類のお弁当が通常価格よりも安く購入できる「サポ飯」。一部費用を会社が負担しています。
等様々な充実した制度や福利厚生が用意されています。
3.サイバーエージェントの中途採用求人
中途採用における求人については、メディア事業・ゲーム事業・広告事業・管理部等全て合わせて130種以上の職種にて募集があります。※2018年10月現在
営業職においては、未経験から応募出来る求人が多数存在しますが、エンジニア職やクリエイティブ職は基本的に経験者募集となっています。
直近では、AbemaTVにおける採用を積極的に実施しています。
編集やチャンネルプロデューサー、広報PR、タイアップ番組/CMプランナーなど様々な職種において募集があります。こちらも基本は経験者採用になりますが、親和性の高い経験があれば動画プロデューサー等の経験がなくても応募可能となっています。
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4.サイバーエージェントの中途採用面接において重要視される項目
同社では、カルチャーマッチ・本気度・人柄等を重視した採用を実施しています。そのうえで、下記の様な項目が重視されている傾向にあると感じます。
■自社で何がしたいのか
・求職者のイメージと実際の業務とのズレを可視化し、職種のミスマッチも防げるため
・どれだけその会社や部署のことを調べてきているのかという本気度がわかるため
採用面接の前に社員と直接会って情報を得ている人などは、本気度が伝わり業務イメージなども付きやすいため、高評価を得やすくなります。
■将来やっていきたいこと、キャリアビジョン
「社長になりたい」「出世したい」という自分軸でビジョンが具体的な人よりも、「チームでこういうことがしたい」「会社でこうしたい」という組織軸でビジョンが具体的な人のほうが、会社の持つマインドにマッチしている為、カルチャーマッチを見極められる
■成功体験
・何をもって成功・成長としているのか、求職者の価値観を知ることが出来る
・「具体的にどんなことをして、どんな成果を出したのか?」は聞くことで求職者の粘り強さや素直さなどの特性を知れる
・言語化スキルを見る事ができる。
■辛かったこと
・求職者のストレスへの対処法を知ることができる
・失敗をどう受け止め乗り越えているのか知ることで、成功体験とは違った求職者の強みが分かる
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5.サイバーエージェントの中途採用の難易度
未経験応募可能な営業職の場合、正直弊社ではサイバーエージェントの中途採用難易度を高いと捉えていません。勿論、日本を代表する市場トップシェア企業ですので、あくまで難門ではあるものの、という前提込みです。ただ、面接にはさほど特徴的な質問もありませんし、同社の新卒採用と比較すると、そこまで入社難易度が高いイメージはありません。カルチャーマッチしていることを前提に、基本的な内容をしっかり対策していれば、十分内定獲得できるのではないでしょうか。
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まとめ
如何でしたでしょうか?今日は、サイバーエージェントについてまとめました。同社は、日本のインターネット業界を牽引する存在です。企業規模も大きく、今やだれもが知る企業となりました。大きな企業になったぶん、事業領域も広がり、「何をしている会社か」分かりづらいと感じている人もいるかもしれません。同社への転職を希望している方は、決算資料やプレスリリースをチェックしつつ、情報収集を積極的に行うことをおすすめします。
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